SoftWindows 使用レポート.targz

SoftWindows 使用レポート

1996-08-02

1996-03-25 より131日使用

今回は、SoftWindows 上でMacintosh エミュレータの「Executor」を動かしてみました。SoftWindows のエミュレーション能力はどこまで高いのでしょうか。


関連サイト


DOS 専用システムを作る

Executor は、MS-DOS 上で動作する。そこで、DOS だけが入ったシステムを作って、そこにExecutorをインストールした。Windows 95 からDOS を使うこともできるのだが、なにかと面倒だし、動作も遅いからだ。

DOS 専用システムを作るには、新規ハードディスクを作ってWindows 関連ファイルとネットワーク関連ファイルを削除すればよい。実際には、次のような手順で行った。

  1. SoftWindows3.0J のインストーラで「カスタムインストール」を選び、「新規Windows3.1 ハードディスク」をインストールする。ハードディスクの容量は最小の大きさである47MB、名前は「SoftDOS」とした。
  2. 「SoftDOS」をダブルクリックしてSoftWindows を起動する。こうすると、「SoftDOS」が起動ディスク (Cドライブ) となる。
  3. MS-DOS が立ち上がるので、Windows 関連ファイルとネットワーク関連ファイルを削除する。ディレクトリを中身ごと消し去る「DELTREE」コマンドを使って次のようにすればよい。
    C:\>deltree windows
    ディレクトリ WINDOWS とすべてのサブディレクトリを削除しますか (Y/N)? y
    C:\>deltree novell
    ディレクトリ NOVELL とすべてのサブディレクトリを削除しますか (Y/N)? y
    C:\>deltree lmclient
    ディレクトリ LMCLIENT とすべてのサブディレクトリを削除しますか (Y/N)? y
    
  4. AUTOEXEC.BAT を編集する。コマンドラインから「EDIT AUTOEXEC.BAT」と打ち込んめばDOSのエディタが起動する。そして、「C:\WINDOWS」”を含むパス指定を消し去り、DOS上でマウスを使えるように「c:\insignia\mouse.com」という行を追加する。結局、次のようになる。ついでに、「c:\executor」ディレクトリへのパスを追加してある。
    @ECHO OFF
    PROMPT $p$g
    PATH C:\DOS;C:\INSIGNIA;C:\;c:\executor
    SET TEMP=C:\DOS
    C:\DOS\NLSFUNC.EXE C:\DOS\COUNTRY.SYS
    C:\DOS\CHEV.COM JP
    C:\INSIGNIA\CKCONFIG
    c:\insignia\fsadrive e:
    C:\dos\SMARTDRV.EXE C 1024,128
    MODE COM1:9600,N,8,1
    REM - ISL2_START
    call c:\insignia\usecd.bat
    c:\insignia\mouse.com
    REM - ISL2_END
    
    わたしの場合は ANSI 配列のキーボードなので、CONFIG.SYS をいじって英語101キーボードに変更した(CONFIG.SYS の9行目にある「/106」を「/101」にする)。
  5. 以上で完成だ。SoftWindows をリセットして、MS-DOS が正常に起動するか確かめる。

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Executor の入手

Executor は、Abacus Reserch and Debelopment ,Inc の製品である。シェアウェアやフリーウェアではない。今回は、デモ版 (フリー) を次のサイトから入手した。

入手するファイルは、「Executor_DOS」ディレクトリの「execdem2.exe」と「uvbe51a.zip」の2つで十分だ。前者はExecutor のデモ版で後者は描画速度を高めるユーティリティ(UniVBE)だ。Executor のデモ版にはzip版の圧縮ファイルもあるが、これはフロッピーディスクへ収まるように分割された物なので「execdem2.exe」があればzip版はいらない。

「uvbe51a.zip」をStuffIt Expander などで展開してから「execdem2.exe」と一緒にSoftWindows の共有フォルダにコピーする。

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Executor のインストール

さきほど作成したDOS専用システムにインストールする。インストールするには「US」コマンドでDOSを英語モードにして「execdem2.exe」を実行すればよい。

うっかり日本語モードのままインストーラを立ちあげると、画面が真っ青になるだけで文字が見えなくなる。こうなってしまったら“3”キーを叩けばインストーラが終了するので、英語モードにしてやり直そう。

Executor インストーラ起動画面
(クリックすると実サイズで見られます)

インストールが完了すると「C:\EXECUTOR」ディレクトリ内に次のようなファイルが作られる。

C:\EXECUTOR>dir                            
                                           
 Volume in drive C is SOFTWINDOWS          
 Volume Serial Number is 20BE-91C1         
 Directory of C:\EXECUTOR                  
                                           
.            <DIR>         05-30-96   8:25p
..           <DIR>         05-30-96   8:25p
CONFIGUR     <DIR>         05-30-96   8:25p
DOCS         <DIR>         05-30-96   8:26p
CWSDPMI  EXE        25,920 05-30-96   8:26p
SPLASH       <DIR>         05-30-96   8:31p
EMU387   DXE        61,884 05-30-96   8:27p
EXECUTOR EXE     1,714,176 05-30-96   8:28p
EXSYSTEM HFV     6,291,456 05-30-96   8:30p
EXTEMP   HFV     2,097,152 05-30-96   8:31p
MAKEHFV  EXE       110,108 05-30-96   8:31p
README   TXT         8,639 05-30-96   8:31p
SRC          <DIR>         05-30-96   8:31p
       13 file(s)     10,309,335 bytes     
                      28,221,440 bytes free

Executor のインストールができたら「UniVBE」をインストールする。これは、VESA非互換のディスプレイカード使用時にExecutor での描画速度を高めるユーティリティだ。SoftWindows はVESA 非互換らしいので、このユーティリティをインストールするとよい。

インストールするには、「E:\uvbe51a」ディレクトリに移動してから「install.exe」を実行するとよい。インストール中にいろいろ質問されるが、よく分からなかったので適当に答えた。それでも大丈夫のようだ。

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Executor を起動する

DOSプロンプトで「executor」と打ち込めば起動するが、これでは一瞬起動画面が出るものの、不当な命令があるので止まってしまう。

不当な命令で止まった画面
(クリックすると実サイズで見られます)

そこで、最小限のシステムで起動できる「やけくそモード (desperation mode)」で起動してみた。DOSプロンプトで「executor -desperate」と打ち込むとよい。すると、見事に起動したではないか。

やけくそモードは次のようなオプションを使用して起動しているので、本当に必要なオプションを選び出せば良いということになる。

executor -vga -oldtimer -nosound -skipaspi -nofilescheck -noautorefresh 
-memory 2M -macdrives "" -dosdrives ""

いろいろ試してみると、次のオプションで十分ということが分かった。また、DOSの「config.sys」にある「FILES="30"」の行を「FILES="60"」程度に変更しておくこと。

executor -oldtimer -skipaspi -macdrives ""

Executor の起動時に「使用中のソフトウェアはPCサウンドカードが必要です。云々」というダイアログが出るが、あまり気にしないで「OK」をクリックしておこう。

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Executor の使用感

Executor の画面は次のようになる。オプションを使用して起動したので、Executor 本来の動作とは異なるかもしれない。そうそう、Executor でマウスを使うために、SoftWindows のセットアップメニューから「エミュレートPCマウス」を選んでおこう。

Executor の起動画面
(クリックすると実サイズで見られます)

お馴染みのFinder に似ているが、ちょっと違う。これは、Finder ではなく「Browser」の画面である。デスクトップにハードディスクやゴミ箱はないし、ファイルメニューの中身はだいぶ違う。

また、画面上部にWin95のタスクバーのような「ホットバンド」があるし、フォルダのデザインが違う。ウィンドウの挙動も変わっていて、ウィンドウの大きさを変えると、Windows 3.1/95 のようにアイコンも自動的に並べ替えらえれてしまう。

全体的に動作は重く、68000 や 020 で System7.5 を動作させたような感じだ (SoftWindows 上で動かしているからなあ(^_^;)。ウィンドウの開閉は遅くアイコンの選択もワンテンポ遅れるので、イライラしてしまう。まあ、SoftWindows 上で Win95 を動かすより速いのでましだ。

なお、Macintosh のスムーズなマウスの動きをエミュレートしているところは評価したい。Executor のマウス移動ルーチンを Windows で採用してくれないかな。

DOS とExecutor 間のファイル移動は、Browser から行える。Browser でCドライブの中身を表示できるので、「Cドライブ <--> Executor のディスクファイル」のファイル移動が可能だ。また、Eドライブ (=SoftWindowsの共有フォルダ) の中身も表示できるので、「Macintosh <--> Eドライブ <--> Executor のディスクファイル」の移動ができて大変便利だ。ただし、Eドライブを経由するのでファイル名が「8.3文字」に縮められてしまう。

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